就職先を探すひと十人の人に 「どんな職種がイヤか?」 と訊ねると 「営業だけは嫌」 と言う。
「嫌」 を項目別に挙げてと訊ねると 「ノルマがキツイ ・ アカの他人と話すのはイヤ ・ 気疲れする ・ エンドレスで続く ・ 話すのが下手 ・ 話題がない ・ 相手の都合に合わせるのがイヤ ・ 仕事時間のメリハリがない ・ 成果に確証がない etc」 など、両手で数えてもキリがない程の拒絶や否定が続いて出てくる。
答える当事者は、自分は絶えず 「売り子」 の立場でなく 「買い手」 の側からの目線で営業部員を眺めて、優越感的立場を確保したいのではなかろうか?
世の中すべからく、人間が人間と拘って生きて居る 「事実認識」 が甘いのでは?
確かに人間 「十人十色」 いろんな人が居るわけで、「喰わず嫌い」 と言う諺の通り、実際に接触して見なければ前述の諸々の否定項目が事実かどうかも確かめなければ何も分からないのではなかろうか?
前述の項目の正反対で 「逆もまた真なり」 で営業ほど面白く且つやりがいのある職種はまたと無い活動的職種である。
何人も最初から 「営業の達人」 は居ない。つまり経験の積み重ねから 『営業の規則』 を体感することで、自分流の営業の規則を修練の中から 「会得」 し実践行動の中から必ず成果と実績が結果として伴うのが 『営業力』 である。
AさんとBさん、CさんとDさん、夫々の営業部員の営業スタイルは基本的に相似しているようで、実は夫々の経験と積み重ねの中から 『営業の規則』 を自分流に厳選した手法を会得した結果なのである。
「馬には乗ってみよ 人には添って見よ!」 の諺は 「営業」 という職種だけでなく万事の勇気ある行動に共通して言い得て妙である。
2010年9月15日 大谷 誠
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