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【対面販売】

  

    
ある百貨店の総菜店で何種類もの総菜を大きなトレーに大盛りに盛りつけて、試食の品を積極的に奨める売り子が笑顔と呼び声でお客さんを誘い、いかにも美味しそうに陳列した計り売りで売っていました。

求める側の分量に見合ったものを、要望に合わせて得心したお客さんが買っていきます。一人一人の求めに笑顔で会話しながらのやりとりは面倒ですが、受け答えにリズム感があって冗談に笑いを誘われて、総菜ケースを覗く人だかりは賑やかです。

同じフロアーの別な総菜店では売り子の数は少なく、試食の品は出して自由に試食させては居ますが、お客様への呼び込みは控えめで、陳列ケースの上にそれぞれの総菜を小分け二段に積み重ねたパックで売っていて、現在の世相を読み取った少子化と核家族にマッチした工夫がみえました。でも呼び込みが賑やかな大盛りで計り売りをしていた総菜店ほどの人だかりはありません。

このふたつの事象から、前者は見て楽しませ、摘んで味見をさせ得心して購買意欲をそそらせる売り方(帰納法:きのうほう)と、後者は成る程衛生的に見え且つ合理的で尚且つ人手をかけずに求めに来る人だけを相手にする売り方(演繹法:えんえきほう)とでは食べ物商法の差は歴然としています。

あなたならどちらのお店で買おうと思われますか

演繹法とは、一般的な法則にあてはめてものごとを考える方法(経験に頼らない)

帰納法とは、経験の中から共通する要素を見つけて一つの法則を導き出す考え方

2011年6月10日 大谷 誠
   





 
 
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