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【おもてなしのこころ】

    
友人とふたりで街中の鮨やの暖簾を潜った。入店するや絶妙のタイミングで威勢よく 「いらっしゃい」 の迎え入れの言葉を貰った。然も入店した我々の方へ向かって人懐っこい笑顔で頭を垂れての迎え入れである。 カウンターの外の和服の仲居が 「上がりで宜しいでしょうか? それとも冷たいビールに・・・?」 と問われてビールにした。
    
カウンターの職人が 「握りにさせて貰いましょうか? それとも刺身で?」 と応対する会話の間合いがテンポ良くて耳に心地良い。「○○を握りで」 と頼むと 「よろこんで」 と間髪を入れないほどの笑顔で呼応してくれる。
   
我々二人の会話を邪魔するでもなく かと言って次の注文を声に出して尋ねるでもなく 間合いを計っての次の注文を身体全体で顧客に対峙している様子が見て取れる。表情は柔らかく 動きは機敏にして全神経を身体全体を使って集中している。
   
鮨やが好き・握るのが好き・ひとが好き・喜んでくれるのが好き・味わってくれるのが好き、これらの色んな好きな要素が一挙手一投足がに滲み出た 「業物=プロ」 を見た。清々しい空間に お代以上の 「おもてなしのこころ」 を戴いたメッケものの吉日であった。「好きこそものの上手なりけり」

2011年6月13日 大谷 誠
   





 
 
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