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【亭主関白】
亭主関白の意味を、家の中で威張り散らす亭主とばかり誤解していた事が恥ずかしい。
真意の程は古典にあって、関白とは帝(みかど)の次、つまり一番偉い人の次の位(くらい)を言い、亭主とは茶道のお茶を点て(たて)てお客をもてなす茶会席を催す主(あるじ)を、亭主と言う事からの語源であると聴く。
これを家庭内に置き換えれば、一番偉いのは奥方で、旦那は二番目の関白になる。
亭主=旦那は奥方をもてなす立場になり、あだおろそかに指示命令を問答無用と見下した態度で下知(げじ)を下す等はもっての他で、奥方に対して旦那としてこころからのもてなしに、こころくばりと気働き(きばたらき)をなし、率先垂範することを旨としなければならないとある。
《誤りは改むるに憚る(はばかる)こと勿れ(なかれ)》
2011年6月13日 大谷 誠
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