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「ついで」 の大失態

 ある日 新規のお客様宅へ商談の帰途、この近くに既納先が在った事に気づき 「ご機嫌伺い」 にお邪魔してみることを思いつき、玄関先からお声かけをしたところ、運良くご主人様がご在宅で 「近くまで商用に来ましたので、ついでに寄らせて頂きました」 と挨拶をすると、「ついでなら寄って貰わなくて結構」 の切り返しの言葉を受けて二の句が継げず、ほうほうの体で辞するより術がなかった苦い経験がある。
 人間は感情の動物であり、その時々の双方の感情の起伏で 「売り言葉に買い言葉・モノも言いようで角がたつ」 的ロケーションが再現されることはまま有ることである。
 思わず何の心準備も無く、平易に思ったままのことを安直に言葉にすると、貴重なお得意先を失ってしまうことを、この大失敗が以後訪問活動の教訓となった。

 常々 「言葉選び」 は訪問前に口の中で自問自答するくらいの心構えと、予行演習が肝要である。もし訪問先のお客様だけに的(まと)を絞った応酬話法を準備していれば、訪問先のお客様だけを意識した話し方が出来ていたであろうと悔やまれる。
 もし 「○○様へお納めさせて頂きました商品のお使い勝手は如何でしょうか? もしかして お困りのことが有りましては?・・・と気になりましてお伺いさせて頂きました」 と投げかけていたら、「わざわざ訪ねて来てくれたのか」 の お客様の満足度と信頼度を深めるのと前述の軽率な応酬話法とでは天と地ほどの差になってくる。

2012年10月15日 大谷 誠 


  


 
 
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