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『合理性を極めるか 浪費の時間の貪り(むさぼり)か』

 陳列棚を色々と品定めをしている時に「売り子」 が早々とその傍に近寄ってきて 「お出ししましょうか?」 等と声かけを受けると、早々にその場を立ち退いてしまう風景は良く有る光景で、「売り子」 はお客様が目線で呼ぶか手招きをして呼ばれるのをさりげなく、着かず離れずの位置で静観するのが鉄則とされたものである。
 百貨店と言えば爪楊枝から不動産までありとあらゆるモノが売っている所の代名詞的感覚で理解していたが、現代は大きくその認識を改めなければならないご時世の様変わりである。
 大阪に関東から出店して来た或る一流百貨店の時計売り場では、「ロレックス」 等の超高級銘柄は扱っていない・・・と聞いた。
 理由はそれらのブランド銘柄は、それぞれが独自の直系店や代理店が既に数多くあるので扱っていない・・・の弁。
 小売業の形態の変化は百貨店毎に市場性のニーズに合わせた独自性と、限定した消費者に的を絞った「売り」に変容せざるを得ない思案の末の展開であるとも。
 消費者の多くが、それだけ我が儘に変化してきたとも言える。
 そこで消費者目線で 「買い物」 を選ぶ時、お目当ての商品を常時扱っている 「店」 を目指すことは、極めて合理的で時間の無駄が省けてとても重宝する時代と成ったが、何処で買っても同じ単価の商品なら 「買い物遊山」 の衝動に駆られる 「好みの店の好みのヒトから好みのモノを納得した金額で」 のワクワク感が阻害されて 「買い物の妙味」 が無くなって、出かける気が沸かない。
 そこで消費者の感情と購買欲を100%満たしてくれる店をアチコチ浮遊徘徊する事が 「買い物妙味」 の期待感と、お目当てのモノとの出会いとの感動の瞬間を倍加される臨場感との遭遇を請い焦がれて無駄な時間を満喫するのである。
 どちらの手法を執るにも、欠かせないのは 「売り子」 の資質が肝要である。

2012年10月23日 大谷 誠 


  

   


 
 
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