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人の良いところをきちんと褒める事は、大事だと分かっていてもなかなか出来ないでいる日常がある。 人と付き合う上で褒める作法も必要不可欠でもある。 「褒める」 ことは、叱ったり、非難する事と比べてその何倍も難しい。 社会生活の中で、人と付き合っていくのに、往々にして追従や上滑りのお世辞の光景は日々目にしたり、耳にすることは間々有るが、見え見えのそれは堪え難い。 褒められた相手は、追従や上滑りのお世辞を言われても心底喜べないであろう。 人を褒めるのは技術でなく、心の奥深い場所から滲み(にじみ)出る言葉であり、感情が言葉に代えて発せられるモノでなければ、いくら上手な褒め方や褒め言葉を教わっても、心が動かなければ相手のこころへは届かない。 《心底からの称賛を贈る=本物の称賛は何よりの贈り物と成る》 想いのこもった褒め方をする。またそれをできるのは、その人が本気で相手を尊び、認め、受け入れてこそである。 本気で純な想いを抱けてこそ、本当に褒めたことになるのだと思う。 嫉妬心とか下心とか自負心とかの余計なものが混じり込んでの褒め言葉には、相手には無感動な言葉としか届かない。 褒め言葉は出来るだけ、褒めの対象となる部分を具体的に且つ平易な言葉で表現して差し上げることが、相手の方には、これからの尚一層の励みにもなり、良き理解者となり、協力者にも成ってくれる。 2012年10月27日 大谷 誠 |
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