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『主語の使い方』

  社内に課せられた具体的目標〈業績・数値〉達成に向かって、部・課員一丸となって取り組んだ時に、其の途中であったり、最終結果が出た時、上司は部下に向かって自分では気付かずに軽率にも配慮に欠ける言葉を感情のおもむくままに吐く事がしばしばある。
  そうなると、部下の思い(感情や取り組み意欲)を逆撫でして、上向くはずの業績をやたら部下の意欲減退に繋いでしまう場合がある。仕事は部下がやるもので上司は指示だけを下す役割との誤解認識の甚だしい結果がある。
 会社組織の中での信頼関係を築くうえで何に気を付けるか。サッカー解説者でアテネ五輪日本代表監督を務めた山本昌邦さんは 「主語の使い方」 だと言う。
 チームが目標を達成した時は 「お前たち」 「君たち」 と呼びかける。たとえ監督(上司)の戦略が実を結んだ結果だとしても、選手(部下)たちを主語にして、功績を讃える。
 逆に悔しい結果に終わった時には、「お前たちはああすれば良かった」 と言わず、主語を 「我々」 「私たち」 にする。それにより、上司も責任を共有していると部下は感じ、失敗の原因を素直に受け入れるのだそうだ。
 なでしこジャパンの佐々木則夫監督との対談から 「勝つ組織」 角川書店で語っている。
 チームを率いる中で培った両氏の組織論は蘊蓄(うんちく)に富む。 「小さな苦しみは愚痴しか生み出さないが、大きな苦しみは知恵を生む」 と言う佐々木則夫監督の考えに、山本さんは 「勝ったからと言って必要以上に喜んでしまうのも良くない」 と応じている。


2013年5月27日 大谷 誠 


  



 
 
 
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