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空気を売るお店

  50年後、日本は人口の4割近くが65歳以上という 「超高齢社会」 を迎えると報道媒体から見聞きする中で、元気印の小型スーパーを発見した。
 大型スーパーの進出や乱立で近隣の小売店や小型スーパーは苦戦を強いられている現況が散見される中で、小型スーパーの元気印がある。
 他のスーパーと根本的な違いがあるのは、「対面販売」 を主軸に据えた考えが、現実に躍動(招き入れの声・献立の具体的提案・和やかな会話の投げかけ)しているのである。
 「スーパーはお金とモノを交換するだけの場所じゃない」と公言して、社長自らが店頭の来店客と鮮魚コーナーで魚をさばき、且つ調理し、献立を気易く笑顔で話すのである。
  野菜・果実・塩干・総菜それぞれの売り場に、其の道に精通した老若男女のパートの元気印スタッフが、来店で顔見知りになったお客さんを名前で 「あら○○さんいらっしゃい。この間の茄子はどうだった?」 と投げかけると、応える側も笑顔で 「味噌田楽にしたら子供がモット頂戴いわれて・・・」 と応える調子で、まるで井戸端会議さながらである。
  交代で休憩を取るスタッフ数人に聴いてみると、半年前に社長からスタッフ全員の前で、「皆でお客さんが喜ぶ店づくりをやろうぜ」 と投げかけられたのがキッカケで最初は気恥ずかしさと提案するネタ不足からたじろいだが、『空気を売る仕事、笑顔と声が弾む店、この人(社長)と一緒ならきっと面白い何かが始まる』 と次第にスタッフに其の輪が拡がった」のがこの賑わいの有る結果だという。
 因みにこのお店スタッフに停年は無いと言う。元気で働ける内は一生現役・・・、と社長はキッパリと言い放った。

2013年6月8日 大谷 誠 


  



 
 
 
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