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《思いやりは思われて伸びる》

便利なお役立ち屋さん

 今流の高齢化社会を掴んだ、スーパーと流通を上手く業態に馴染ませた宅配業を見た。 買い物に出たいが高齢で思うに任せない独居高齢者や、高齢の年金夫婦生活者に、モテモテのシステムである。勿論一般の共働き世帯にも波及している。
 仕組みは至ってシンプルで、戸別訪問時に6000種類もあるメニューと献立があり、地方の地元ならではの食品製造販売元まで社長が直に脚を運んで、試食し仕入れ価格を交渉の上、神戸に在る自社総合配送センターで管理し、仕分けされ、注文を採った出先店舗へ希望日時に適正調理温度にして戸別に宅配されるのである。
 これだけなら既に在る宅配食品と何ら変わらないのだが、根本的に全く違うのは
戸別訪問時に直接注文主との面談を、親身になって会話し、注文主の好みの調理方法と、その加減(固さ・柔らかさ・甘さ・辛さ・きざみ具合・焼き加減・煮加減)等を、注文主の要望を真摯に相談にのって、実際の完成品の味見を賞味して貰い、納得を得るのである。訪問担当者は決まった宅配人(18歳〜76歳の男女契約社員)を継続して訪問させて、相互信頼の土壌を作るのが一番大切な心得として実践しているのが大好評で、継続取引できている基本要素である。
 「先々の時計になれや小商人」の鉄則を頑なに守り継続しているのが何よりのポイントで、時によっては定期訪問の時に発注主が雑談で困っている悩み事・日常生活の困り事(電気の球切れ・テレビの映り不具合・高所収納品の取り出し格納・クリーニング出しやその配達代行・その他日常生活間まつわる雑多な雑用代行等)を気軽に「お役立ち」するのを苦にせず気軽に笑顔で対応するのも重要な信頼関係を築く「志事」としている。  志事=まごころもって、親身に相手の身になり、接し行う事を言う。
 注文が、毎日ご用聞き訪問の面談会話の中でやりとりされるので、発注主が旅行や慶弔事等余程の不都合が無い限り途絶えることはまず無い。
 発注主からの発注量は小さい商い高でも継続性が有るので長い目で大きな利益をもたらしてくれる。(小さな事でもコツコツと、飽きづにやり続けるのが商いと心得ている) 最大で最高の喜びは他人が他人を呼び込んで呉れる「口コミ」効果は覿面(てきめん)で
発注主に誠心誠意接した内容に正比例して増えてくるのは「志事冥利」に尽きる。
 この2年の経過の中で年商が2億円を超え、今期最終で3億円を優に超える風船爆弾的勢いの好事例である。

2014年2月8日 大谷 誠 


  


 
 
 
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