ビジネスライブの会

《チームワーク》

　或る営業マンとの会話で「私は会話下手だし、説得力も無いし、顧客との話題性も然程(さほど)然程(さほど)持ち合わせていないので、今の成績も程々。他の営業マンが良く成果を競って上げていてくれるので、営業成果は自分が程々の成果でも、チームワークでリカバリーしてくれているので助かっています」と言う。
　これはチームワークそのものの取り違えも甚だしい。
　チームワークとは「なかよしクラブ」ではない。
　個人個人が夫々の場に於いて、日頃から夫々の技量や力量を磨き研鑽し、夫々がその場その場で、個々人の　磨き上げてきたそれらの能力を精一杯「全力投球」する事である。
　夫々が尽くした結果として集約された成果が、会社の利益貢献となり、営業部なり所属する課のチームワークの結束力を増し、「もっといい成果が出せないものか、もっといい結果が出せるはず・・・」と　今後も尚一層切磋琢磨する集団となる。
　チームワークの定義とは「メンバー間でコミュニケーションをとったり、互いに助け合ったりする活動」である。
　「効果」「効率」「満足」「学習」等々、良いチームで仕事をした時の自分の満足感や学んだ気持ちは、帰属意識の高揚に必須である。
　野球・サッカー等の団体競技の場でも　個々の持ち味や強み(得意)とする個性(カラー)の尊重は許容されるものの、其ればかりが突出すると、チームワークはかき乱され、結果としてその人は「村八分」になること請け合いである。

２０１４年１１月３日　大谷　誠　