営業職には、好むと好まざるとに関らず、日々・週間・月間・年間の数字(実績)が求められる。
どんな職場でも、課や部に分かれたミーティングの場がもたれる。
やり遂げたいが難しい、皆の前で公言する等以の外で、出来ない・・・で、ひたすら己の頭を低くして、名指しを避けるしぐさが現実の場であろう。
どんなに優秀な営業職であっても、課せられたノルマをクリヤーする事はなまなかな事ではない。
苦境に悩んでいた時、過って自動車営業の場に居た知人が例え話の中で、カルロスゴーンの執った手法を聞いた事を思い出した。
或る時、前述の場で、上司に業績目標完達の覚悟を求められた時に、具体的な日時と具現化する実数字を全員の前で明確に公言した。
「何時までに、何を、どの様に、私は完達させます」
恥も外聞もかなぐり捨てて言い放ったのである。
結果的に自分が自分の背中を突き動かす起因となった。
これを声に出して公言するには決死の覚悟が必要である。
コミットメントの効果は、自分が成し終える事を具体的に日時を切って公言する事で
自分自らが歩みを進めもって、今を確認し次の成すべき目標数字が必然的に見えてくる効果を表す手段で、人前で公言するまでは相当の勇気が要るが、一度口から公言してしまうと、意外とやるべき方向が明確化してきて、上手くリズムにのった仕事が出来るのでメリットがある手法である。