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《心得違いの商い》

 

 

 或る金券ショップで、近郊の鉄道切符を求めた時の事である。
 件(くだん)の切符を注文して、代金を支払い「レシートを下さい」と言うと、返って来た売り子の答えが「先に言って下さい」と言う応酬話法に愕然とさせられた。
 小額であろうと無かろうと、商いである。
 言う事に事欠いて「先に言って下さい」は無かろうと、商いの基本から大きく踏み誤った応酬話法では無いか。
 こんなことが日常平然と行われていること自体がビックリポンである。
 余程胎(はら)に据えかねて、常識的応酬話法を教えようとしたが、繁華街の裏通りの小窓越しのことであり、後続の方々も在って、兎に角、嫌々書いたであろう(書かれた字が邪魔草さを表している)手書きのレシートを受け取り、その場を後にした。
 もうひとつの事例がある。
 或るビヤレストランへ予約の電話を入れた時、予約日と予約主の名を告げた僅か3分程度の会話の中で、予約電話を受けた女店員は、何と驚く事に、私の名前を私の口から6度も訊き返すのである。
 6度目に改めて問われた時に、愈々(いよいよ)我慢の糸がぷつりと切れて、「大概にしたらどうか」と一喝するに至った。
 「先に言って下さい」とぬかす売り子と言い、6度も予約主の名を訊く女店員と言い
 こんな事が、日常の商いの中で、平然と許されて? 罷り(まかり)通っている現実に唖然(あぜん)とさせられた。 情けない商い此処にありで、お粗末も遂に此処に尽きた感大である。

平成27年10月20日 大谷 誠  

 

 


  


 
 
 
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