トップ
 投稿文
 メンバー
 チラシ
 月例会
 アルバム
 リンク
 
問い合わせ
  
  

  

《世の中色々》

 


夏越(なご)しの祓(はらえ)

8世紀ごろから続いているならわしという。半年間の息災に感謝し、訪れる夏本番を無事に過ごせるように祈る神事だ。植物でこしらえた大きな「茅(ち)の輪」をくぐったり、人の形の紙を川に流したりし心身を清める。かつては都の朱雀門に大臣以下、官僚が集まり儀式が行われたという。政権に欠かせぬ行事だったようだ。

何故歳を重ねると、月日の移ろいがこんなにも早く感じられるのかが、大きな疑問として解消しないで居る。

つい先ごろ車でホームセンターからの帰り道に、進行方向の信号が赤になったので停止して居た。
いきなり運転席の窓越しに真四角な下駄の様な顔したオッサンが走り寄って来て怒り心頭(しんとう)に達し、閻魔(えんま)の形相(ぎょうそう)よろしく、「40キロの道を30キロでトロトロ走りやがって、後から走る他人(ひと)他人(ひと)の事も考えんかい あほんだら! 」と血相(けっそう)を変えて怒鳴り散らし、直ぐ後ろにつけていたオッサンのものであろう軽のワンボックスカーに乗り込む姿がルームミラー越しに見えた。
罵声(ばせい)を浴びた側にとっては、安全走行第一と心掛けてゆっくり流し走っていた者からすると、まさに青天(せいてん)霹靂(へきれき)そのもので、世の中には、色んな人種や性格の人が居て、余程あのオッサンはムシの居所が悪かったのか、余程急いでいたのだろう・・・と。 
当方にしてみれば、突然に殴り込みを掛けられた様な按配(あんばい)で、とてもムカつく一瞬ではあったが・・・、バカと公道で諍い(いさかい)を起こしたところで三文の得にも成らず、その件はその場で相手を無視して場を離れたものの、ワザワザ信号で止まって、我が車から降りて来てまでも、怒鳴り散らしたかったオッサンが「可哀そうなオッサンも居るもんやなぁ・・・」と憐れ(あわれ)憐れ(あわれ)んで観たり、広い世の中には、単純で直情的(ちょくじょうてき)直情的(ちょくじょうてき)な人間が居て、そんな異次元に現存する輩(やから)と一瞬なりとも遭遇(そうぐう)できたこと自体が未知との遭遇の様なもので、希少(きしょう)価値(かち)と言うか、千載(せんざい)一遇(いちぐう)の現実に直面できた事の方が珍事と言うべきであろうと・・・と。
長く生きていると、色んな事との出会いがあって、良くも悪くも経験の積み重ね・・・。
生きて行く為の肥やしに・・・と思えば腹も立つまいと、変に得心した次第でもある。

平成29年6月19日 大谷 誠  

 


  
青梅を 小山のように 盛り上げて 買い手呼び込む 賑わいの市


 
 
 
Copyright 2017, Allrights Reserved.
ビジネスライブの会|事業サポートグループ