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《相手の今を忖度する心得》

       

【忖度(そんたく)とは=他人の心をおしはかる事。また、おしはかって相手に配慮する事
  <広辞苑より> 】
路上で聴くともなく、耳に入って来た或るおじさんの携帯電話の受けの会話・・・で。
Torurun Torurun Torurun (トッルルン トッルルン トッルルン)ポケットから呼び鈴が鳴る携帯電話を取り出したおじさんが 「おぉ! わしやぁ! わしやぁ! よぉーわしが居るとこ分かったなぁー」 と 半笑いの顔で電話を受けている。
まるで落語に出て来る様な一画面である。 携帯電話であるからして、何処に居ようが何をして居ようが・・・、電波が届く範囲なら、何処に居ようが何をして居ようが携帯電話が繋がって当然である。
思わず下を向いて吹き出してしまうのを、必死で堪えて(こらえて)行き過ぎた一場面(こま)である。
携帯電話が猫も杓子(しゃくし)も持つようになってきた今、相手の今の状況を「忖度(そんたく)」せずに、いきなり自分の要件に入る人間が滅多やたらと増えて来て居て、実に困るケースが多々ある。
常識的には「只今 此のお電話よろしゅうございましょうか?」と 相手の今の状況背景を慮って(おもんばかって)相手の了解を戴いて後に、本題に入るべきものが、己の都合勝手だけでいきなり本題に入り込む等は以て(もって)の外(ほか)で、言うなれば、土足で相手の座敷に平気で上がり込むに等しい,実に無礼千万な心得違いも甚だしい振る舞いと言えよう。 それを弁え(わきまえ)ぬ不心得者は携帯電話 等 所持禁止令が出ても可笑しくない所業(しょぎょう)である。 それが商いを生業(なりわい)にした者なら尚の事、いろはの「い」を教え込まぬ雇用主か、管理者の怠慢(たいまん)と言える。営業マン等は、まさに初歩的弁え(わきまえ)事の、基本中の基本を自覚しなければならない。
知り合い同志であっても、まず 只今の会話を相手に了承を得る事を本文(ほんぶん)(人が本来尽くすべきつとめ)としなければなるまい。言い換えれば時間泥棒に等しい。
非常識があたかも常態化して来ている由々しき(ゆゆしき)(そのまま放置しておくと後で問題が大きくなりそうで見過ごす事ができない)問題である。
世間の常識人間としては、明日は我が身と自覚して努々(ゆめゆめ)(怠ってはならない)礼儀を逸し(いっし)てはなるまい。
「親しき中にも礼儀あり」の諺(ことわざ)は今も生きている。

平成30年3月7日 大谷 誠  

 




 
 
 
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