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《後期高齢者の仲間入り》

       

何とも嫌な響きの表現であることよ。
後期高齢者医療の対象になった我が身を思うに、人間は老いに向き合うと、相応の「病(やまい)」が確実に出てくるものだ・・・と、痛切に感じ入る。
前立腺がん摘出手術(63才)・左右上瞼(まぶた)たるみ表皮切開手術で切除縫合・左右白内障手術(69才)・脊柱管狭窄症治療(現在も加療中)・歯槽膿漏(しそうのうろう)(現在も加療中)・循環器系高血圧(現在も加療中)・皮膚科・内科・泌尿器科(現在も加療中) 大凡(おおよそ)診療科目でかからぬ科目が無いほど病院通いに事欠かぬ事が無い。 政府が高齢者医療費の増大・・・云々(うんぬん)の活字報道は、さもありなん・・・と合点がいく。
成る程 これが老いて行く一里塚か・・・? と変に感心してしまう今日この頃で有る。
60才に入った当時を思い返しても、生け垣の剪定(せんてい)に、脚立(三段)を起てて登っても、身体の平衡(へいこう)感覚が狂ってふらつき、地上にもんどり打って転げ落ちる様な事は一度たりとも無かったものが、去年の春と暮れには、剪定中にバランスを崩(くず)して、二度も もんどうって路上に投げ出され、転げ落ちる「ドジ」が有った。 つい一週間程以前には、リカーシヨップの安売りで、洋酒を箱詰めで一箱を車に積んで戻り、拙宅のガレージの二段式のプラットホームに仮(かり)に移し替えようと、箱ごとを抱え込んで、やわら体位を90度右に捻(ひね)って移動しょうと三歩も進まぬのに、足元がメクラになり、右道路側に据(す)えていた車輪のスライドステップの段差に、右足のつま先を引っ掛け、大きく前に一回転して転んでしまった「ドジ」。 幸いなことに洋酒の段ボール箱詰めは、瓶の隔壁緩衝(かくへきかんしょう)材が設けられて居て、一本も割れずに免(まぬが)れた。
その代わりと言えば、右膝(ひざ)を道路のアスファルトにしたたか打ちつけて(自重88.5Kg) 8cm大の擦(す)擦(す)り傷と、眼鏡が路上に弾みで顔から外れ飛び、1m先まで・・・。これも不幸中の幸いな事にレンズの割れも無く。 転んで前方につんのめったせいで、顔面の右額(ひたい)に5cm程の擦り傷があざの様にクッキリ。 ズボンをまくし上げて観(み)ると鮮血が滲(にじ)み出て、 何と運動神経がここまで鈍(にぶ)ったものか・・・ と 嘆(なげ)いてみたり、 己のドジさ加減にうんざり・・・。 さぞかしこの日の晩酌は にがかろう・・・と。 何の何の 何時もと変わらぬオールドのオンザロックのうま味にに ひとりニンマリ・・・。

財布を持たずに車の燃料を入れに走り、さて 支払いの段になって、財布を持たずに出た事を思い出し、平身低頭で平謝り(ひらあやまり)をする一幕が、昨日あつた「ドジさ加減」。
事ほど左様(さよう)に、己のドジさ加減には日々枚挙(まいきょ)に暇(いとま)が無い有様(ありよう)である。
情けない事 この上無い。 凡(およ)そ高齢域に入った方々も、多少の失念(しつねん)や うっかりミスは多発されておいでの様に推察(すいさつ)されましょうが、愚拙(ぐせつ)の前述の「ドジさ加減」の多さには及びつかないであろう・・・の思いで居ります。  昨日も東側の道路に面した和室の障子出窓外側に吊(つる)した横1.5m×縦長さ1.8mの「簾(すだれ)」が、一年の風雨に晒(さら)晒(さら)されてくたびれて、色も落ち、あまりにも醜(みにく)い惨(みじ)めな状態なので、思い切って、ホームセンターへ足を運び、求めて帰ったものを、早速吊し代えようとして、出窓の上棟(地上高さ1.8m)に取り付けた鉤(かぎ)金具に手が届く位置に、出窓と東側道路側に沿って、二台の上下載せ式車庫リフト式プラットホームの上段に、己が載って、リフト式プラットホームの可動スイッチを操(あやつ)って、上段の1.8mの定位置で停めて、件の簾(すだれ)の交換を成し終(お)得(え)たのは良かったが、リフト式プラットホームの可動スイッチをOFFにして、その後、再稼動させるには、ロックされてしまったものを解除(かいじょ)する為の、専用鍵(かぎ)が必要であった事に1.8mの位置で初めて、事前の用意が足らなかった事に気づくドジさ加減、1.8mの位置から鍵の収まる、拙宅内の下駄箱の上の籠(かご)の中に、普段入れて居る「鍵」を取りに戻る必要が出て、はてさて どうして地上へ降りたものか・・・ ? と しばし 思案投げ首。 愚妻は外出していて、困り果てて居た時間帯が午後2時半過ぎ、 通行する他人(ひと)影も無く、四面楚歌(しめんそか)状況下では、意を決して飛び降りる他に術(すべ)無く・・・と 然(さ)りとて1.8mはあまりにも高すぎる。 上段のプラットホームの底床にT字型にぶら下がり、其の様が周囲から観て醜(みにく)かろうが、体裁(ていさい)を構(かま)って居れる時では無い!! と 決断。 何とか床鉄板を這(は)いつくばって、ぶら下がり、 身の丈1.66mの己の身長なら、残り 14cmの高さの差なら 己の足先が地表に飛び降り、大我(たいが)無く無事に降り着くであろう・・・? の 思案で行動に移ったはいいが、 己の思案とは裏腹(うらはら)に、自重が災(わざわ)いしてか、飛び降りる寸前に、左右同時に「いち に の さん」 の 気合いを込めたつもりが、 右手だけが 床鉄板の縁(ふち)の車輪止め ガイドレールに引っかかって 片手だけの ぶら下がり状況で 地面に 落ち 倒れ 右脇下を ガイドレールに引っかかって、時間差で落下した弾(はず)みで 脇下筋が伸びきった 状態になった様で 地表に降り立ったは良いものの 其のあまりの痛さに その場に かがみ込んで 痛さの緩む時間の長かった事。
こんな無様(ぶざま)を繰り返し続けて、馬齢(ばれい)をむやみに重ね続ければ、近い将来に、恐らく取り返しのつかぬ事が起こり得る事を、身に染みて、自覚する事が肝要で有る。


令和元年6月3日 大谷 誠  

 




 
 
 
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