・トップ
 ・投稿文
 ・投稿写真
 
  
 
投 稿 文

      

《「か・き・く・け・こ」》

       

老いを防ぐには「か・き・く・け・こ」が必須(ひっす)で、60歳代の頃の我が身を省みる(かえりみる)と、一寸買い物に出るにも、外出する時も、身なりや、羽織る衣装一つ、履き物、携え(たずさえ)る「小物」ひとつにも「気配り」を忘れなかったものだが、70の老いの坂を越えた己を鏡に映すと、それらの一つ一つが〈億劫(おっくう)〉になり、自宅で寛(くつろ)いで居た儘(まま)の身なりので、〈ポイ〉と出てしまっている己が居る。 
これは「老いの最悪のパターン」であり、日々猛省(もうせい)で有る。 馬齢(ばれい)を重ねれば重ねる程に、周囲の「眼」を意識する事が必要不可欠(ふかけつ)で、体臭(たいしゅう)・口臭(こうしゅう)・頭髪(とうはつ)の乱れ・髭(ひげ)の剃(そ)り残し・爪の伸び、これらは世間の「眼に晒し(さらし)出す」事になる。食事の後に歯磨きの励行も意外と大衆の「眼」は手厳しく(てきびしく)『見逃してはいない』衆人(しゅうじん)監視(かんし)の的(まと)となっている事を、必要以上に、特に老人は「己に気配り」を怠ってはならない。 
日頃の細かな己を「律する(りっする)」弁え(わきま)が、自然と歩く姿勢や立ち居振る舞いが、己の背筋(せすじ)を伸ばす事に繋(つな)がり、毅然(きぜん)とした己を、世間に深い尊厳(そんげん)を表す所作(しょさ)となって自然と表れるものである。
「か」: 感動: すすんで対象を積極的に求め、その環境に浸(ひた)る
「き」: 興味: 広く視点をおき、何事にも感心を示す
「く」: 工夫: ワンパターンを見直し、全てに工夫を凝(こ)らす
「け」: 健康: 運動、食事、睡眠、予防、規則正しく
「こ」: 恋心: 身綺麗(みぎれい)に且つお洒落(しゃれ)に気配りし、毎日服装に変化を意識的につける
これを励行する事で「脳の活性化」を促す・・・事を、老人大学講座で学んだ。
幾つ何十になっても、最高の笑顔を蓄(たくわ)えた、可愛く謙虚(けんきょ)で愛される老人で在り(あり)たいものである。
《長寿の狂歌》     70歳でお迎えが来た時にゃ、ただ今留守ですと伝え。
            80歳でお迎えが来た時にゃ、まだ早いと追い返し。
            90歳でお迎えが来た時にゃ、そう急がずともよいと云い。
            百歳でお迎えが来たときにゃ、これから行くと伝え。
            百五歳でお迎えが来たときにゃ、もう少し早く来いと云う。
 

令和元年7月16日 大谷 誠  

 




 
 
 
Copyright 2019, Allrights Reserved.
ビジネスライブの会