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（6月例会）6月6日　11名出席
卓話　坂本俊治　
「三菱自動車と日産の資本業務提携の経緯と燃費表示の問題点」
       　　渾身の自動車業界シリーズ卓話。
今、世をたいへん騒がせている興味津々の問題を鋭く分析・調査し、分かり易く、解説をいただいた。
○ 三菱自工は、過去にリコール隠しや欠陥隠しが相次ぎ、刑事処分や厳重注意処分を繰り返し受けているのに、またまた不正を行った。
以前から、業界で「たこ壺」経営だと揶揄されていた、閉鎖的で官僚主義的な企業風土、そして危機あるたびに三菱グループ挙げての支援への甘えの構造もなかったとはいえない。
○ 日産傘下になるという急展開。豪腕のゴーン社長だから短時間でできた。
　34％の株取得のため、三菱自の株急落のチャンスをとらえたのだ。
　そして、念願のルノー・日産の1000万台クラブ入りを確実にした。
○ 日本の実燃費はカタログ燃費の6～70％が常識だが、欧米ではほぼ実燃費であり、米では合衆国環境保護庁が管轄する仕組みだが、日本では、国交省とその天下り外郭団体、官業のなれ合いによる管理・運営であり、ここに根本的な問題がある。
まあ、ユーザーもメディアも本当に甘いのだ。車検・免許制度なども含め、海外に比して複雑な、官・業の言いなり制度が沢山温存されている。

皆さんの質疑応答・議論はたいへん活発であった。